こころ、ふわり
澪に言われた通り、私と若菜はいそいそと封筒を開けた。
少し厚めの2つ折りの紙が入っていて、その他にも数枚の紙。
中を広げて見てみて、私は息を飲んだ。
━━━━━それは、徳山先生と澪の結婚式の招待状だった。
「………………えっ!?」
時間差で若菜が声を上げる。
「け、結婚!?」
私と若菜の声が綺麗に重なった。
その反応を待っていたのよ、とでも言いたげに澪が吹き出した。
「う、うそぉ!結婚するの!?」
若菜が震える手で澪の肩を揺すっている。
いくらなんでもまさか結婚するなんて、きっと誰も予想していなかったと思う。
日程を見ると、3月2日。
それは卒業式の次の日だった。