変な会社のルールブック
初めての管理の仕事。
びくびくしながら仕事をする。
パンフレットを送るため悪戦苦闘するオペレーターさんに
「こう話してみたらどう？」「声を明るくしてみて」
などアドバイスをしてみる。
古株オペレーターさんはあからさまに
「お前にいわれたくねーよ」
と口には出さなくても顔に出してくる。
正直かなりムカツクが、気がつかない振りをしながら
「絶対数字挙がるから、頑張ってね！」
と、にこやかに去っていかねばならない。

ここで私が
「その態度は何だ！」
と切れようものならば、あの熱血Ｚ主任へ猫なで声で
「あの新人社員って感じ悪い！上から物言ってて最悪」
とチクリまくるのも分かっている。
しかももっと最悪なのは
「ねぇねぇ、あの新人社員ムカツクから、みんなで仕事ボイコットする？」
なんてバイト同士で結束固められたりしたら仕事が回らなくなって困るのは私。
もちろん、人事評価もガタ落ち。

まだ、お客様相手に営業しているほうが気が楽なのである。
毎日いびられてる感覚、オペレーターにすべてを見張られている状態で8時間。
しかも立ちっぱなしで、販売店員？並みの重労働。

緊張感の中、胃がキリキリ痛み出すのを我慢し
自分の能力が発揮されるまで、ひたすら忍耐の日々である。
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表紙・目次

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