変な会社のルールブック
「メール見たよ。なにがあったの?」
とぼけた声で尋ねられた。
「とりあえず部長に連絡して下さい。」
それを言うのも精一杯なのに…
「電話する前に内容教えてよぉ」
と、分かっているくせに聞いてくる。
きっと、びびっている自分に何か安心出来る材料が私の口から出てこないか、探っている。
「タイムカードの件です。」
「そうか…」
すると、いきなり正当化し始めた。
正当化はZ主任の得意技だが、あそこまでいくと頭の構造が人じゃないなとおもっしまう…
「だけどさぁ…俺たちあんな理不尽な仕事やらされて、休みも他より少ないし当然だと思うんだよ」
< 32 / 41 >

この作品をシェア

pagetop