偽りの愛~temptation game~
友達がいないわけではない。

それどころか他の人より多いぐらいかもしれない。


それでも、最近は一人でいることが多くなった。

それは彼女にとって苦でもなんでもなかった。

無理に周りと話を合わせ顔色をうかがうほうが彼女にとっては苦になる。

特に恋バナとかいう話が始まってしまうと、そこにリナの居場所はなかった。



彼女は誰が見ても正真正銘の美人だし、勉強もスポーツもそこそこできる。

だからモテないというわけじゃない。

つまり彼女は自分からそういう道を避けて生きてきた。

恋とか愛なんて私には必要ない。
それはある意味彼女の口癖でもあった。
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