愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜

恋人ごっこ Ⅱ


朝、いつも通り玄関をでると…あたしは玄関のドアを開けたまま固まった。


んっと…ここ、あたしの家で、それから………。


あぁ、頭がごちゃごちゃする!!


てかあたしと絢の家は学校を挟んで反対方向にあるのになんであたしの家の前にいるワケ!?


あたし…家を教えた記憶はない、ハズ。


うん、ハズだから確信はもてないんだけどね。


だっていらないと判断した記憶は忘れるようにできてるんだもん!!




と一人で自分の世界に入り込んですっかり絢のことを忘れていた。


「………梨羽チャン?」


低くていつもとは違う声色に、ロボットが振り向くような効果音がつきそうな感じで振り向いた。


これは………ブラック絢の登場!?


ヤバい、ヤバいヤバい!!!!!!


うわーん!! 助けてぇ!!


「オレがいるってのに、自分の世界に入り込むなんていい度胸してんじゃん」


ぅう…大魔王様の降臨だ………。


シュン…と小さくなって反省する。


すると…


「オレの出す条件飲むんなら許してやってもいいけど?」


と条件付きの許しが出た。


てか…絢の条件?
首を傾げて考えてみる。





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