愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
あたしは驚愕の眼差しで絢をジッと見た。
「ちょっ………け…ぁ………け……な…」
もうあまりにも驚きすぎて吃りまくってしまう。
自分が何を言っているのかも分からないし何を言いたいのかも分からない。
そんなあたしに絢は盛大なため息をついた。
「はぁ………その吃音、なんとかなんねぇの?」
ぅぐっ…言われてしまった…。
てか…なんか重大なことを忘れているような………。
〜♪〜♪
「ひゃぁっ!?!?!?!?!?」
いきなり、ケータイが鳴った。
こ…こんな時に、一体、誰よ!?
ケータイを乱暴に掴みディスプレイを見ると…和嘩(わか)の名前。
あ、和嘩はあたしの親友☆
「もしもし…?」
電話なんて滅多にしてこないから疑問をもちながら問いかけた。
静かなあたしの声とは反対に大きな声がケータイ越しに聞こえてきた。
なんと絢にも聞こえていたらしく顔を歪めていた。
「ちょっ!! 梨羽、どこにいんの? 今日は学校休むつもり!?」
………は?
「今、学校で何が行われてる?」
あたしは恐る恐る尋ねた。
冷や汗が背中をつたう。