愛想人〜ｱｲｵﾓｲﾋﾞﾄ・幼なじみ〜

「ちょっと………それ、素で言ってるならあたし、怒るよ？　今はHRが終わった。　んで？　来るの？　来ないの？」


ちょっと待って………。


ずっと引っ掛かってたのって…学校のことだったのー!?!?!?


てか!!


「行きます!!　今からすぐに行きますんで!!!!!!」


それだけ言って和嘩の返事も聞かずに切った。




「チッ…」


軽く舌打ちをされている絢さん。


こ…怖いです………。


でも行かなきゃあたしが和嘩に…和嘩に怒られちゃう!!


和嘩、怒ったらハンパなく怖いんだよねー…。




「………絢？」


絢の制服の袖を掴み、クイッと引っ張りながら問いかけた。


「何？」


相変わらず怖い………。


「学校、行こ？」


めちゃくちゃ頑張って可愛らしく言ってみた。


「………キスは？」


え、今？


今ってことですか？


てか今しなきゃずっとここから動きそうにないんですけど!!


こんな道端で!?


通行人がいないのがまだマシだけど…いつどこで見られるか分かんない場所でするのはさすがに…!!


チラチラと絢を見る。