愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
そうすると………
「ねぇ、キスは?」
と可愛らしく尋ねてきた。
や…もの凄く可愛いし、その辺の女子も負けるくらいの愛らしさ。
こんな表情&言葉を聞かされてイエスと答えない女子はもはや、女を捨ててるだろう!!
絢の首に腕を回し、顔を引き寄せてキスをした。
絢から香る、仄(ほの)かに甘い香りにあたしは酔いしれていた。
触れるだけで終わらせるつもりが段々と深くなっていき、最終的には絢に支えてもらってる状態に。
「…んっ」
時々漏れる甘い声にあたしは頬を染めるがキスはやめない。
ただしくはやめられないんだ。
〜♪〜〜♪
ビクッ
今度はあたしのではない、ケータイの音が鳴った。
めんどくさそうに、邪魔をするな、という表情で電話に出た。
「もしもし?」
不機嫌丸出し。
相手が誰だか知らないけど絢の素を知ってる相手なんだってことは分かった。
「あぁ…分かってる。 今から行くって言ってんだろ? ん………じゃな」
結局、不機嫌なまま会話は終わったらしい。
邪魔されたことが相当気に食わないようだ。