愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
ぅわー…めちゃくちゃ不機嫌。
でも触れてほしくなさそうだから………
触らぬ神に…ってヤツだね。
てか!!
「絢、学校!!」
キスやら電話やらですっかり忘れてたけど………早く行かなきゃ和嘩に怒られちゃう!!
「…そうだな」
不機嫌さは変わらず返事を返してくれた。
ガラッ
教室のドアを開けると賑やかだった教室が一瞬にしてシン…と静まり返った。
今は休み時間のチャイムが鳴ったばかり。
タイミング、悪かったかなぁ…。
なんて思ってると…
「梨羽ちゃん、早い登校で♪」
と遅い登校にたいしての嫌味にも聞こえる言葉が聞こえた。
ロボットのような動作でゆっくり振り向くと…
そこには天使の仮面を被った怖い方がいた。
口からでそうになる悲鳴をなんとか抑えてようやく発せた言葉は…
「和…嘩………おはよ…」
掠れ気味だった。
怯えているあたしに助け舟がきた。
「まぁまぁ和嘩ちゃん。 そろそろ許してあげなよ」
ハッキリ言います。
めちゃくちゃ助かりました。
心からお礼申し上げます。