愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
「んー…ここじゃなんだから移動しよ!!」
相変わらずのマイペースっぷりを発揮する和嘩。
まぁ…そこがいいとこだけどね?
着いた先は………中庭。
日当たりがよいのだが風通しが悪いせいか誰も寄り付かない。
近くのベンチに座った。
「で…話ってのは?」
切り出すと…
よくぞ聞いてくれました!!的な感じで瞳をキラキラさせながら身を乗り出してきた。
な………何?
「梨羽さ、ホントーにプリティ王子のこと好きなの!?」
……………
「はっ?」
思いがけない質問におもいっきり間を開けてマヌケな返事を返してしまった。
てか…この質問するってことは、和嘩、感づいてるな………。
「分かってて聞くなんて…ね」
視線を投げかけながら言う。
「あぁ…じゃあやっぱり?」
その問いに頷いた。
"好き"って一体何なんだろうね?
恋…特定の異性を強く慕うこと。 切なくなるほど好きになるこ と。
こんな説明じゃちっとも分かんないよ………。
でも…このままなしくずに付き合ってくのはダメだよね。
バイバイだね………絢。