愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
……………。
『オレ』って………ねぇ?
あたしが声で分からなかったら…詐欺じゃない?
ホラ…『オレオレ詐欺』?だっけ?
ん? 使い方間違ってるかな?
まぁ…いいや♪
「どーぞ?」
疑問形になったのは気にしない方向で★
ガラッとドアが開いて姿を現したのは魁迩。
………魁迩と二人っきりで会うのは勿論のこと、話すのもかなり久しぶりかもしれない。
とゆうことで!!
「久しぶり、魁迩」
やっぱ基本の挨拶でしょ♪
「ん…? あぁ、久しぶり」
ゴメン、魁迩………いくらなんでもテンション低くない!?
しかも自分からあたしの部屋に来といて!!
ベッドから身体を起こして座り、頬を膨らました。
それに気づいて魁迩は近づいてきて………あたしの頬に手を伸ばそうとした。
その瞬間にあたしは頬から空気を抜いた。
でも近づいてくる手は止まらなくって………
気づいたらあたしはベッドに押し倒されていた。
しかも押し倒されたことに気づくのに数十秒かかった。
この感覚…久しぶり………
じゃなくて!!