愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
「え…ムグッ」
叫びそうになったが魁迩に口を塞がれた。
「大きな声出すな…」
そう言い、今までに見たことのないようなイイ笑顔を見せたかと思うと………
あたしの1番敏感な部位に触れた…。
「んぁ………ッ」
思わず漏れた甘い声に慌てて口を塞いだ。
それを見た魁迩はフッと妖しく口元を上げると…耳元で囁かれた。
「好きだ………」
え?と問い掛ける間もなく一気に攻められて…あたしは意識を手放した。
目覚めたのは翌日。
時計を見ると───10時。
……………。
「ち…遅刻ー!!!!!!!!!!」
急いで着替えて朝食も食べずに学校へ向かった。
着いたのは10時30分。
完璧、2限目の最中だ。
はぁ…と重たいため息をつきながら靴を履き変える。
「すげぇため息…」
聞き慣れたその声にバッと後ろを向けば幼なじみの姿。
魁迩も優等生で通ってるのになんでここに…?
そんなあたしの考えが分かったのかサラっと疑問に答えてくれた。
「寝坊」
納得…と頷いてると
「梨羽も、だろ?」
と図星をつかれた。