愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
言葉に詰まって言い返せない。
てか…重要な何かを忘れてるような?
「あぁ!!!!!!」
授業中ということもすっかり忘れて大声を出してしまった。
低血圧な魁迩には勿論…
「うるせぇ」
と言われました。
あぁ、うるさかったか…
ってうるせぇじゃない!!
「昨日の…どういう意味!?」
胸倉を掴んで聞いた。
「………は? 昨日?」
意味が分からない、という表情で部分的な言葉を抜いて聞き返された。
「………あ、激しかっ「うわぁ!! ストップ!!」
たしかに昨日のことだけどそんなことをサラっと言わないでよ!!
しかもあたしが聞きたいのはそこじゃない!!
「それじゃなくって………」
こんなことを言ってると昨日言われたことが嘘みたいに感じてきたよ…。
「じゃ…好きって言ったこと?」
!!!!!!!!!!
いきなり本題?を言われてあたしは目を丸くして見上げた。
「図星…だな?」
グイッと腰を抱き寄せられてあたしと魁迩はかなり密着した。
途端に赤く染まっていく頬、高鳴る鼓動。
「好きだ───…」