愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜

「あー…魁迩に桐先輩。 大丈夫だよ」


体育館を抜け出した理由、本当は君達のせいなんだけどねー…と心の中で小さく呟いた。


同じような行動に表情されたらさすがに(てかあたし的に)笑いたくなっちゃうんだよ。


Are you ok?


ってあたしは一体誰に話し掛けてるんだよ………。




「熱とかは?」


と心配そうな表情のままで問い掛けてくる魁迩。


あれ?


魁迩ってこんなにも心配性だったっけ?


……………記憶には鬼畜で俺様なイメージってゆうか…そんな感じしかしないんですけど。


てかこれ、悪口じゃないから。


悪口言うくらいなら正直に言いたい派ですから♪


「本当にもう大丈夫なのか?」


とめちゃくちゃ不安そうな表情の桐先輩。


だけどその表情が可愛らしく見えて…なんだか母性本能をくすぐられた気がした。


「ホントにもう大丈夫だから☆ 心配かけちゃってごめんなさい」


と謝った。


いや、あたしが直接悪いワケじゃないけど桐先輩は拗ねる癖があるので面倒なことにならないようにした。





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