愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜
告白
さぁ!!告白しよう!!…と意気込んだのはいいが………重大なこと、忘れてました。
あたし…告白したことない。
てか告白の言葉って………どんなことを言えばいいわけ?
我ながら情けないというか…なんと言うか………。
誰かの告白を参考しようにも基本的に気付いてなかったし、気付いても軽く流してたからイマイチ分かんない。
………こうして考えると自分って結構無神経だったんだな、と実感した。
……………。
頭を捻ってようやく思いついた。
和嘩がいるじゃん!!
そうと決まれば?和嘩のところへレッツゴー☆
バンッと勢いよく教室のドアを開けたが人影すらない。
まぁ無理もない。
全校集会の後はすぐ帰宅してよかったから。
でも………和嘩はまだいる!!
和嘩が行きそうなとこを目指して走って階段を駆け登った。
バンッ!!
勢いよく屋上のドアを開けた。
すると驚いたように振り返るあたしの探してた人。
「梨羽!? てかわざわざ走ってきたの?」
走ってきたのが分かるくらいあたしの息は乱れていた。
ここにいてくれてよかった…。