愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜

今、サラっと『告白しにきたんだけど』って言いそうだったよ!!


ちょっ…自分が恐ろしいわ…。


あたしはその場に座り込んでハァ…とため息をついた。


だがそんなあたしの心情にお構いなしのヤツが約一名ここにいたようだ。


「続き…なんて言おうとしたんだよ?」




あたし…


「なんでこんな無神経で強引で俺様なヤツを好きになっちゃったんだろう…?」


ねぇ?


ボソッと誰にも聞こえないような声で言ったはずなのにどうやら魁迩は地獄耳をお持ちらしい。


「………は? 梨羽、オレを好きなの?」




………。


んなっ!?!?!?!?!?


今さっきの言葉が聞こえてたってことは告白になってるじゃん!!


しかもあんな告白…普通にないですよね………。


仕方ない。


ここは腹を括ろう。




「あたしは…魁迩が好き。 無神経で強引で俺様だけど…そんな魁迩が好きなの」


シン………と静まり返った部屋に響くあたしの声。


言った…言っちゃったよ!!


まぁ…自分の言ったことに悔いはないのでよかったかな?


これでOKを貰えれば最高なんだろうけど………。
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