証
~3~
「じいちゃんは優しかった!」
過去形。分かってる。じいちゃんは…もう……いない。
「うん」
僕は頷いた。じいちゃんは優しかった。
「じゃあ、なんで泣かなかったの?なんでっ!なんでっ!?」
妹が涙目になっていることに気づいた。それが僕を、より一層苦しめた。
「ごめん」
「なんでっ!?」
「ごめん……ごめん………」
あぁ…僕は、なんて情けないんだろう。なんで…謝ることしか出来ないのだろう。
過去形。分かってる。じいちゃんは…もう……いない。
「うん」
僕は頷いた。じいちゃんは優しかった。
「じゃあ、なんで泣かなかったの?なんでっ!なんでっ!?」
妹が涙目になっていることに気づいた。それが僕を、より一層苦しめた。
「ごめん」
「なんでっ!?」
「ごめん……ごめん………」
あぁ…僕は、なんて情けないんだろう。なんで…謝ることしか出来ないのだろう。