小さな恋のうた
1
「モモ、ちょっと待ってよ~一緒に帰ろうよ~」
「やだよ、もう中学生なんだから、一人で帰れるよ!」
そう言ってモモは、スタスタと先に帰ろうとする。
小学生の頃は、いつも一緒に帰ってたのに…
「一人じゃ危ないじゃん…」
少し距離をおいて、僕は後からついて行った。
「もう、ついてこないでよ!レンがいると困るの。これからデートなんだから!」
なんだよそれって、しつこく問いただしたら、クラスで一番人気の男子と、図書館で勉強するんだって言い出した。
いつの間に、そんなことになってんだよ?
昔はなんでも話してくれたのに…
前からこいつはモテてたけど、小学生特有の、好きな女の子をいじめちゃうみたいなのが多くて、いつも僕に泣き付いてきてたのにな。
でも、それ以前に、モモはあいつが好きだって思ってたのに、何で急に心変わりしたんだろ?
「ねぇ、最近はビトとメールしてないの?
去年の夏は、あんなに仲良くしてたじゃん…」
幼馴染みのビトは、アメリカに住んでいる。
僕たちの両親と、向こうの両親が親友同士ってのもあり、毎度サマーホリディの時期になると、ビトのお母さんと一緒に日本に帰国し、うちに遊びに来る。
ビトはモモの事が昔から大好きみたいで、会えない時も、毎日メールやチャットで話してるってきいてた。
モモもまんざらでも無いみたいだったのにな…
「ビトは毎日会えないじゃん。
それに、この前モモはガールフレンドだってはっきり言われたし…」
ちょっと落ち込み気味でモモは足早に歩きながらそうつぶやいた。
馬鹿だな、向こうではガールフレンドって彼女って意味だよ。
そう言おうとしたら、図書館についてしまって、いい加減帰ってよと怒鳴られた。
図書館の入口の向こうには、背の高いイケメンの同級生がモモに手を振っている…
あいつはそれに気付くと、さっきまでとはまるでちがう笑顔を作って彼に走よって行った。
なんだよ、あんな奴たいした事無いじゃん…
ビトの方がかっこいいのにな…
そんなことを思いながら、渋々僕は一人で家に帰った。
「やだよ、もう中学生なんだから、一人で帰れるよ!」
そう言ってモモは、スタスタと先に帰ろうとする。
小学生の頃は、いつも一緒に帰ってたのに…
「一人じゃ危ないじゃん…」
少し距離をおいて、僕は後からついて行った。
「もう、ついてこないでよ!レンがいると困るの。これからデートなんだから!」
なんだよそれって、しつこく問いただしたら、クラスで一番人気の男子と、図書館で勉強するんだって言い出した。
いつの間に、そんなことになってんだよ?
昔はなんでも話してくれたのに…
前からこいつはモテてたけど、小学生特有の、好きな女の子をいじめちゃうみたいなのが多くて、いつも僕に泣き付いてきてたのにな。
でも、それ以前に、モモはあいつが好きだって思ってたのに、何で急に心変わりしたんだろ?
「ねぇ、最近はビトとメールしてないの?
去年の夏は、あんなに仲良くしてたじゃん…」
幼馴染みのビトは、アメリカに住んでいる。
僕たちの両親と、向こうの両親が親友同士ってのもあり、毎度サマーホリディの時期になると、ビトのお母さんと一緒に日本に帰国し、うちに遊びに来る。
ビトはモモの事が昔から大好きみたいで、会えない時も、毎日メールやチャットで話してるってきいてた。
モモもまんざらでも無いみたいだったのにな…
「ビトは毎日会えないじゃん。
それに、この前モモはガールフレンドだってはっきり言われたし…」
ちょっと落ち込み気味でモモは足早に歩きながらそうつぶやいた。
馬鹿だな、向こうではガールフレンドって彼女って意味だよ。
そう言おうとしたら、図書館についてしまって、いい加減帰ってよと怒鳴られた。
図書館の入口の向こうには、背の高いイケメンの同級生がモモに手を振っている…
あいつはそれに気付くと、さっきまでとはまるでちがう笑顔を作って彼に走よって行った。
なんだよ、あんな奴たいした事無いじゃん…
ビトの方がかっこいいのにな…
そんなことを思いながら、渋々僕は一人で家に帰った。
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