小さな恋のうた
「そういえば、うちの会長がおまえをスカウトしたがってたぞ。
一回レッスン受けてみたら?この前会いにきてくれたんでしょ?
あの人が直接来るなんて、めったに無いぞ。」

僕は興味ないもんって答えたけど、それだけ見込まれてるってのは、僕にはそういう才能があるかもしれないってことなのかな?

父さんはどう思うのって聞いたら、おまえの好きなようにやれば良いよって母さんと同じことを言われた。


「おまえ、上手くなったな!」

最後に父さんに球を投げると、思いっきり頭を撫でて僕を褒めてくれた。

それが、誰に褒められるより嬉しくて、またがんばろうって思った。



ぶっちゃけ、中学からの部活は小学生の時と違って練習がきついんだ。

何でこんな苦しい思いしなきゃいけないんだろうって思うけど、これを乗り切らなくちゃプロにはなれないんだろう。

僕も、もっと頑張らなきゃ…
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