小さな恋のうた
「まさか、妊娠してるとか無いよね・・・」

んな馬鹿なことあるわけ無いじゃんって、僕は笑って言った。


結構ぼくらの歳ぐらいって、なんも知らないやつのほうが多いんだよって言ったら、そうなのかってちょっとホッとしてたりして。


「テレビのドラマとか見すぎなんじゃないの?」


僕は食後の牛乳を飲みながら、適当に言った。






「妊娠といえば、サッちゃんも最近子供ができたんだよ。
今日はそれの報告も兼ねてたんだけど、忘れてた。」


ええーそうだったの!?って、みんなでびっくりした。



「そういう大事なことは、先に言えよ!」

父さんはそういって、おじさんを小突いた。



そういえば、サチコ先生たちが結婚してから5年くらい経ってるんだもんな・・・
赤ちゃん作らないのってモモと二人で聞いたこともあったっけ?(笑)


「予定日はいつなの?」

母さんがサチコ先生にそう聞いたら、来年の1月だって答えていた。

おじさんもなんか照れくさそうに笑っている。

なんかこういうのっていいよね・・・



僕もこんな風に、いつまでも仲良く出来る人と結婚したいな・・・

まだまだ、好きだって思える女の子もいないけどさ。
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