小さな恋のうた
「ねえ!校門の所に、すっごいかっこいい人がいるんだけどーー!!」

みんな一斉に窓の外にかじりついて見ている。


「誰か待ってるんじゃない?凄いかっこいい!外人かな?」


モモはすぐに誰かわかったみたいで、先に帰るって慌てて教室を出ていった。


「モモの知り合いなのかな?レン君も知ってる?」

ひとりの女子にそういわれて僕も外を見ると、校門の所にいたのはビトだった。


「ああ、幼馴染のビトだよ。モモを迎えにきたんじゃない?」


そう言ったら、あの松本美人君?ってみんなビックリしている。

じゃあ見に行こう!!ってみんな一斉に外に走って行ってしまった。


僕も慌ててみんなと一緒に走り出す。


そういえば、今日あたり帰国するっていってたな・・・
まさか学校まで来るとは思ってなかったけど。


女子達を追い越して、あっという間にモモに追いつくと、ビトはモモを見たとたん嬉しそうに手を振る。






「モモちゃん!」





ビトはいつものように、モモに会ったとたん思いっきりハグをした。
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