小さな恋のうた
「それにしても、大きくなったよね・・・何を食べたらそんなになれるの?」

ビトを見上げながら僕はそんなことを聞いていた。

「あっちではこれでも、ちびな方だよw
レンは小さくなったね。」

頭を撫でられながら、悪気もなく普通にそういわれて、おまえがでかくなりすぎなんだよってちょっと笑った。


実際僕は、去年から数センチしか身長が伸びてないんだもんな・・・


髪を切ったの?ってきかれて、野球部だからねって答えたら、レンは好きなことやれて良いねって言われた。


「ビトはなにかやりたいこととかあるの?」

色々あるよってちょっとづつはなしてくれた。


「モモちゃんに会いたくてさ、ずっと日本に住みたいって言ってて、実際願いは叶ったのに、あんなふうに言われちゃうと落ち込むね・・・」


ビトは泣きそうな顔でそういった。


「あいつは素直じゃないから、ビトがストーレート過ぎるのが恥ずかしいんだよ。
嫌われてるわけじゃないから、落ち込むなよ。」


そうかな?って僕の顔を見ながら、ちょっとだけ笑顔が戻った。


「じゃあ早く帰ろう!ママもパパもレンのうちに先にいってるハズだから。」
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