小さな恋のうた
ビトと二人で家に帰ると、ビトの両親もきていて、お帰りって笑顔でむかえてくれた。


「さっきモモちゃんが先に帰ってきて、慌てて上に行っちゃったよ・・・なんかあったの?」

べべさんにそう言われて、さっきの事を話したら、ちょっと笑われた。


「ビト嫌われたちゃったんだ。」

自分の母親ににそういわれて、ビトは違うもんって本気で泣きそうになってた。


「ダメだよ、日本の女の子はシャイなんだから、いきなりそんなことしちゃ。」

ビトの頭を撫でながら、松本のおじさんもそういう。


「でも去年までは、いつもそうしてたよ・・・」


「まあ去年までは、身内しかいないとこで会ってたしね。
それに、急にビトがかっこよくなってたから、ビックリしちゃったんだよなモモは。」

僕も冷静にそう話していたら、


「なんかレンは、大人っぽくなったね・・・姉さんに似てきたみたい。」
なんてべべさんに言われた。


母さんに似てるっていわれると、ちょっと照れるや。





「ねえビト、モモんとこ行ってあげれば?」

大丈夫かなって心配そうだったけど、放っておいた方が絶対あいつはすねるもん。



そしてビトは上のモモの部屋まであがって行った。



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