小さな恋のうた
「とりあえず、俺の部屋にこいよ・・・」

そういって、隣の部屋にビトを招きいれる。



ビトは涙を拭きながら、僕のベットに腰をおろした。

「女の子泣かせちゃだめだよね・・・どうしよう。」


ビトがうだうだ悩んでる横で、僕はパソコンを立ち上げていた。


「ねえ、メールしてみたら?携帯とかまだ持ってないだろ?これ使えよ・・・」


そういってパソコンを貸してあげた。


直接はいえなくても、メールならちゃんと話してくれるかもなって思ったから。


「うん、やってみるよ・・・」

ビトはフリーメールのサイトからモモの携帯にメールした。


隣の部屋から、メールの着信音が聞こえてくる・・・
ちゃんとチェックしてくれてるのかな?


「あ、レスがきたよ・・・」

どうだったって聞いたら、メールの内容を見せてくれた。




”恥ずかしいから、昔みたくなれなれしくしないで
たまにしか会えないくせに、彼氏面しないでよ・・・”



それを読んで、ビトはさらに落ち込んでいた・・・

気を取り直して、ビトは続けてまたメールを返す。



”色々ゴメンネ・・・これからはずっとそばにいるよ。
もうあんなことしないから、ちゃんとお話しようよ。”



それから返事はしばらくこなかった・・・
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