小さな恋のうた
夜中に父さん達の部屋から物音がして、目が覚めた

ああ、また始まったなって思ったりして。

気にしないで寝ようとしたら、ビトに声をかけられてしまった。



「ねえ、レンまだ起きてる?」

今起きちゃったって言ったら、あの音何って聞かれた


「ああSEXしてるんじゃない。」



そう答えたら、平気なのってビックリされた。

まあいつものことだからね・・・僕は慣れてるけど。

「ビトの父さんたちだって、するでしょ?」

まあ普通は気になるよな・・・うちが変なのかな?



「うちは父さんがめったに居なかったし・・・
たまにきてても、部屋が離れてるから、もの音なんか聞こえないもん。」


ああ、うちは結構狭いからな。
ビトのNYのうちは、高級マンションでいくつも部屋があったし。



「気になるなら、なんか音楽でもかける?」

そういって起き上がって、パソコンを立ち上げた。


「そうだレン、これかけてよ・・・この前むこうのタワレコで、日本のバンドのやつ買ったんだ。」


ビトから受け取ったiPOtのタイトルを見たら”MOMO”って書いてあって、なんか笑った。


「ああこれ、うちの母さんもよく店でかけてるよ。」

これってMOGOL800でしょって聞いたら、そうだよってビトは言う。
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