小さな恋のうた
何事もなかったように父さんに言われて、おかげさまでよく寝れなかったよって言いそうだったけど、うんって答えていた。



モモはなんか、朝から機嫌が良いようで、ずっとニコニコしてた。
父さんが朝から居るのが嬉しいのかな?それともビトが居るからかな?




みんなで揃って朝食を食べはじめると、モモがふとビトに話し掛けた。


「昨日夜中にモンパチ聴いてたでしょ?」



そうだよってビトがキラキラした目でそう答えたら、私もあれ好きだなーってモモが笑った。



「じゃあ今度ダビングしてあげるよ!?」



ビトがそう言ったら、お母さんが全部持ってるから大丈夫って笑われた。

モモはご機嫌で、鼻歌なんか歌ってる。




「昨日遅くまで話してたから、うるさかったんじゃない?ゴメンね。」

ビトがそういったら、話し声は聞こえなかったから、大丈夫ってまた機嫌よく答えていた。




もうはじめっから、こうやって普通に話してやればよかったのにさ・・・全くめんどくさいなこいつは。
< 36 / 82 >

この作品をシェア

pagetop