小さな恋のうた
そういって、ずっとみんなの様子を眺めていた。
ビトは、まさか自分の父親が来るとは思ってなかったから、ちょっと緊張したみたいで、ステップを間違える。
「ビト!なにやってんだ、ちゃんとやれ!!」
急におじさんは、ビトにだけ怒鳴った。
「なんだよ、いきなりパパが来るから・・・」
ビトがそう言いかけたら、またおじさんは怒鳴った。
「ここではおまえらの先輩だ、気安く話し掛けんな!!」
凄く真剣な顔でそういう。
なんか、この前うちの父さんが怒鳴った時を思い出してこっちまでドキドキした。
それからおじさんは、ビトだけを集中的に怒鳴ってばかりいた。
他の奴らも、結構間違ったり適当に踊ってたのに、それはぜんぜん見てないどころか、ちょっと上手く踊った奴には褒めたりもしていた。
なんかこの前の練習の時と、ぜんぜん空気が違う・・・
みんな凄く、真剣になっているのが分かった。
もちろん一番一生懸命にやっていたのはビトだったけど。
ビトは一人だけ怒鳴られてるのがそうとう悔しかったみたい。
こんな負けず嫌いな感じの奴を、僕は初めて見た気がする・・・
ああ、なんか分かってておじさんはそうさせてるんだな。
ちゃんとビトが一人でやっていけるように、わざと厳しくしてるんだ・・・
ビトは、まさか自分の父親が来るとは思ってなかったから、ちょっと緊張したみたいで、ステップを間違える。
「ビト!なにやってんだ、ちゃんとやれ!!」
急におじさんは、ビトにだけ怒鳴った。
「なんだよ、いきなりパパが来るから・・・」
ビトがそう言いかけたら、またおじさんは怒鳴った。
「ここではおまえらの先輩だ、気安く話し掛けんな!!」
凄く真剣な顔でそういう。
なんか、この前うちの父さんが怒鳴った時を思い出してこっちまでドキドキした。
それからおじさんは、ビトだけを集中的に怒鳴ってばかりいた。
他の奴らも、結構間違ったり適当に踊ってたのに、それはぜんぜん見てないどころか、ちょっと上手く踊った奴には褒めたりもしていた。
なんかこの前の練習の時と、ぜんぜん空気が違う・・・
みんな凄く、真剣になっているのが分かった。
もちろん一番一生懸命にやっていたのはビトだったけど。
ビトは一人だけ怒鳴られてるのがそうとう悔しかったみたい。
こんな負けず嫌いな感じの奴を、僕は初めて見た気がする・・・
ああ、なんか分かってておじさんはそうさせてるんだな。
ちゃんとビトが一人でやっていけるように、わざと厳しくしてるんだ・・・