小さな恋のうた
「そういうのじゃないよ・・・サチコ先生は好きだけど。」



まあ先生は結婚してるから、レンの出る幕じゃないけどねって、笑われた。


「それよりモモは、さっきの奴と付き合ってるの?」

そう聞いたら、一回デートしただけで、付き合うわけないじゃんって、鼻で笑われた。



「私はもっと、ちゃんと好きになってくれる人じゃないと、付き合わないよ。」





昔からそうだけど、モモはやけに大人っぽいことばかり言うんだよな・・・

まだ子供なんだからさ、そんなことよりもっとやることあるんじゃない?



「じゃあビトでいいじゃん。」

そう言ったら、いちいちビトの話をしないでよって、また怒られた。



そんなことを話してたら、モモの携帯にメールの着信があった。

モモは無言で携帯を手にして、上の自分の部屋に行ってしまう。



なんだよ、僕に秘密のメール?



ちょっと気になったけど、まあしょうがないかって思って、それから夕食の時間まで、一人でゲームをはじめた。
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