小さな恋のうた
「アイドルなんてやめてよ・・・

ずっとそばにいてよ・・・」



私はそれだけ言ったら、我慢してた涙が流れた。


「ゴメン、もう決めたんだ、僕やめないよ!
でも、モモちゃんのずっとそばにいるから、泣かないで。」


そしてビトは、昔みたいに私にキスをしてくれた。

でも、その唇の感じが前と違っていて、やけにドキドキする。

どうしていいかわからなくなって、思わずお互いの歯がぶつかった。





「ヤダ・・・」

私は思わずビトを突っぱねた。


たまに漫画とかでも読んだことがる。

男の子ってこういうとき無理やりしちゃったりするもんなんでしょ?
そう思ったら、急に怖くなった。



でもビトは、そのままごめんねって言って私の手を握っただけだった。
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