小さな恋のうた
2
僕は野球部に入って、毎日練習に明け暮れていた。
朝練とかもあって、一日中部活漬って感じ。
自然と、モモと一緒に登下校することもなくなっていた。
モモはいつも、同級生の女子と帰ったりしてる。
あれから彼氏は出来たのかな?
気になっていたけど、うちで聞いてもあんまり話してくれない。
ある日の日曜日、ちょっと遅くに起きてパジャマのまま下に降りていったら、家に知らない男の人がいた。
きっちりとスーツを着た、真面目そうな人。
その人と向かい合って、母さんとモモがなにか真剣に話していた。
階段越しにチラッと見て、なんかヤバそうだなと思い自分の部屋に戻った。
誰なんだろう?
そう思いながら、顔を洗って着替えを済ます頃、モモが上にあがってきた。
自分の部屋に戻ろうとするモモに声をかける。
「ねえ、さっきの人誰?」
ちょっとめんどくさそうに、芸能プロダクションの人だよって教えてくれた。
モモをスカウトにきたんだとか・・・
「レンは部活ばっかで知らなかったかもだけど、最近あんな感じの人、よく来るんだよ。
私、芸能界なんて興味ないのにな・・・」
へえそうなんだって答えたら、そういえば僕もそんな事あったなって、この前のジイさんを思い出した。
「僕もこの前、父さんの事務所の会長さんから、レッスン受けないかって誘われたよ。」
モモは新鮮に驚いて、話しに食いついてくる。
「ええ!いいじゃん、父さんとこの事務所なら、すぐデビューさせてくれるんじゃない?
レンは意外とかっこいいんだから、そういうのやればいいのに。」
そしたら、私も自慢できるじゃんって、僕を差し置いて嬉しそうに言った。
「やだよ、そんなに目立つこと好きじゃないもん・・・
どうせ目立つなら、甲子園行ってプロの野球選手になりたいよ。そんでゆくゆくは大リーグも目指すんだ!」
モモに初めてそんなことを言ったら、レンには無理だよって笑われた。
「大リーガーは、みんな大きい人ばかりじゃん。
小さくてイケメンなら、父さんの事務所に入った方が人気出るのに。」
なんか頭にきて、これからもっとデカくなるから今に見てろよって、タンカを切って下に降りて行った。
朝練とかもあって、一日中部活漬って感じ。
自然と、モモと一緒に登下校することもなくなっていた。
モモはいつも、同級生の女子と帰ったりしてる。
あれから彼氏は出来たのかな?
気になっていたけど、うちで聞いてもあんまり話してくれない。
ある日の日曜日、ちょっと遅くに起きてパジャマのまま下に降りていったら、家に知らない男の人がいた。
きっちりとスーツを着た、真面目そうな人。
その人と向かい合って、母さんとモモがなにか真剣に話していた。
階段越しにチラッと見て、なんかヤバそうだなと思い自分の部屋に戻った。
誰なんだろう?
そう思いながら、顔を洗って着替えを済ます頃、モモが上にあがってきた。
自分の部屋に戻ろうとするモモに声をかける。
「ねえ、さっきの人誰?」
ちょっとめんどくさそうに、芸能プロダクションの人だよって教えてくれた。
モモをスカウトにきたんだとか・・・
「レンは部活ばっかで知らなかったかもだけど、最近あんな感じの人、よく来るんだよ。
私、芸能界なんて興味ないのにな・・・」
へえそうなんだって答えたら、そういえば僕もそんな事あったなって、この前のジイさんを思い出した。
「僕もこの前、父さんの事務所の会長さんから、レッスン受けないかって誘われたよ。」
モモは新鮮に驚いて、話しに食いついてくる。
「ええ!いいじゃん、父さんとこの事務所なら、すぐデビューさせてくれるんじゃない?
レンは意外とかっこいいんだから、そういうのやればいいのに。」
そしたら、私も自慢できるじゃんって、僕を差し置いて嬉しそうに言った。
「やだよ、そんなに目立つこと好きじゃないもん・・・
どうせ目立つなら、甲子園行ってプロの野球選手になりたいよ。そんでゆくゆくは大リーグも目指すんだ!」
モモに初めてそんなことを言ったら、レンには無理だよって笑われた。
「大リーガーは、みんな大きい人ばかりじゃん。
小さくてイケメンなら、父さんの事務所に入った方が人気出るのに。」
なんか頭にきて、これからもっとデカくなるから今に見てろよって、タンカを切って下に降りて行った。