あなたとの恋。


陽菜なんて、楽しそうに、竜樹と喋って……。


――ハァ

自然とため息がでる。


「駿介君も大変だね。」


「そうだね、陽菜ちゃんって、意外と鈍いんだね。」

「意外とってもんじゃないよ、陽菜は。凄く鈍い。」


駿介君、可哀想に……。


「でも、栞里も、充分鈍いと思うよ。」


「えっ!?私がっ。」

そんなこと、初めて言われた。


チビ、泣き虫とかいろいろ悪口?を初めて言われたのも、響君だった。


私をそう言ってくれる人は、いなかった。


だからこそ、響君のことを好きになったのかもね。


―栞里side終了―




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