あなたとの恋。


「陽菜、そろそろ、帰るか。」


「えっ、あっ、うん。」


いっつも言ってるのに、上手く喋れない。



「手。」


へっ!?


大通りにでたら、いきなり手を差し出された。


「迷子にならないように。」


あっ、そう言うことか………。


あたしも手を差し出す。


――ギュッ


優しく握って手を繋いでる。


竜樹の温もりが伝わってくる。


なんでかな?


心臓が破裂しそうなくらい、ドキドキする。




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