DOUBLE STEAL ~イシヲモツモノ~
「その人はデザインだけじゃなくて、あなたの夢も盗んだんですよ?なのにあなたは彼女を恨まないんですか?憎いと思わないんですか?」
「ええ。確かに彼女は私を裏切ったわ。だけど私は、彼女を恨みたくない。人を恨んだり憎んだりしたら、人を喜ばせる物を作ることなんて出来なくなる。だから――」
未央は溜め息をついた。
でも、これ以上は自分が口を出す事じゃない。
それに祐子の言う事も、少しは理解できる気がした。
「分かりました。この仕事お受けします。あなたのデザイン、必ず回収します」
未央はキッパリと答えた。
…☆…
「ええ。確かに彼女は私を裏切ったわ。だけど私は、彼女を恨みたくない。人を恨んだり憎んだりしたら、人を喜ばせる物を作ることなんて出来なくなる。だから――」
未央は溜め息をついた。
でも、これ以上は自分が口を出す事じゃない。
それに祐子の言う事も、少しは理解できる気がした。
「分かりました。この仕事お受けします。あなたのデザイン、必ず回収します」
未央はキッパリと答えた。
…☆…