DOUBLE STEAL ~イシヲモツモノ~
言いかけた響をよそに未央は「じゃあ、私帰るから。駅、すぐそこだから送らなくていいわ。今日は楽しかったわ、ありがとう。それじゃまた学校でね」と、止める間も無く手を振って行ってしまった。
途端にヒュウッと音を立てて、風が吹いたような気がした。
「なんで……いつもこうなるんだよ!」
思わず足下のコーヒーの缶を蹴飛ばす。
空き缶はフワリと舞い上がるとすぐ傍の木の幹にぶつかり、そしてカツーンと音を立てて跳ね返って見事に響の頭に命中した。
「痛ぇえっっっ!」
響は頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
…☆…
途端にヒュウッと音を立てて、風が吹いたような気がした。
「なんで……いつもこうなるんだよ!」
思わず足下のコーヒーの缶を蹴飛ばす。
空き缶はフワリと舞い上がるとすぐ傍の木の幹にぶつかり、そしてカツーンと音を立てて跳ね返って見事に響の頭に命中した。
「痛ぇえっっっ!」
響は頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
…☆…