幼なじみ攻略法-ガールズトークを飛び出して-
何で..??
今触れるとか、
反則だよ。
華奢なくせに
男の子なんだって感じさせる
筋張った力強い手が憎かった。
私の手は
少し震えてた。
那都君は泣き顔のまま
私を見つめて、
「ごめんなさい。」
と謝った。
なに..が??
私ともうつき合えないこと??
他に好きな人が
できちゃったこと??
キスしたこと??
わかんない。
わかんないけど、
「やだ。」
「えみり先ぱ..」
「やだよっ」
ついに私は
感情が口からこぼれた。
また言っちゃいけないこと、
言っちゃった...。
でも、止まらなかった。