幼なじみ攻略法-ガールズトークを飛び出して-
その様子に
気付いてかわからないけど、
那都君はこっちをむいて
心配そうに微笑んだ。
そして綾ちゃんの方に
むきかえって、静かに
話し出した。
「綾、ありがとう。
でも、俺はえみり先輩が
好きなんだ。
えみり先輩が俺のこと
嫌いになっても好きなの。
だから...
綾を友達以上にはみれない。」
「これからも..??」
綾ちゃんは
凄く小さな声でそう言った。
「うん。」
短いけど、那都君は
はっきりと答えた。
「わかった。
私、やっぱり那都が好き。
でも、那都が先輩
好きなのより、勝てる気が
しないからせめて...」
そこまでいうと
完全邪魔物になってた
私の方をくるっと向いて
「那都の友達で
いさせてください。」
と頭を下げた。