幼なじみ攻略法-ガールズトークを飛び出して-
少し長いキスに
私は何も考えられなくて、
自分じゃない声が
思わずもれるのも
力が抜けちゃって体を
預けっぱなしなのも
どうすることもできなくて。
やっと唇が離れた頃には
私は肩で息をしていた。
生理的に涙が滲む。
それを見て
那都君がはっとした
顔になった。
そしてすぐに
心配そうな顔になる。
私は
大丈夫
と言いたいのに
声がでなくて。
それでも伝えなきゃ、
せっかく繋がりそうだった
気持ちが離れていく気がして
必死に息を整えた。