Faylay~しあわせの魔法
兵士たちの感心が民衆にも伝わり、次々とフェイレイを褒め称える声が上がった。
特に若い女の子たちの黄色い声が目立ち、フェイレイはそちらへもにこやかな笑顔で応えていた。
そんな光景を見て、リディルはすっと目を細めた。
眩しい。
どんなときでも、彼の周りは──光で溢れている。
「リディル!」
名前を呼ばれてハッと我に返ると、フェイレイがぴょん、と飛び上がりながら大きく手を振っていた。そして人込みを掻き分けてリディルのもとへ飛んでくる。
「ごめん、城まで迎えに行こうと思ってたんだけど」
「うん、いいよ」
最年少でギルドの運営する剣士養成学校を卒業、その後も活躍目覚しいフェイレイは、セルティアの英雄、などと言われる有名人だ。その姿を見つけた民衆に捕まってしまうのは無理ない。
そして。
「リディル殿!」
リディルの姿に気付いた兵士たちの声に、民衆も気付く。
「まあ、あの子があの精霊士さん?」
「ほお~」
フェイレイとリディルの周りには、どんどん人が集まってくる。
「リディル殿、貴殿の精霊召還術も素晴らしかった! 剣士殿とあんなに距離があって、完璧にサポートされている」
「精霊を操るには、彼らの心を深く知らなければならないとか。どのようにして心を通わせておられるのだ?」
フェイレイと同じ、最年少で精霊士養成学校を卒業し、彼とパーティを組むリディルもこの国では有名だった。
特に若い女の子たちの黄色い声が目立ち、フェイレイはそちらへもにこやかな笑顔で応えていた。
そんな光景を見て、リディルはすっと目を細めた。
眩しい。
どんなときでも、彼の周りは──光で溢れている。
「リディル!」
名前を呼ばれてハッと我に返ると、フェイレイがぴょん、と飛び上がりながら大きく手を振っていた。そして人込みを掻き分けてリディルのもとへ飛んでくる。
「ごめん、城まで迎えに行こうと思ってたんだけど」
「うん、いいよ」
最年少でギルドの運営する剣士養成学校を卒業、その後も活躍目覚しいフェイレイは、セルティアの英雄、などと言われる有名人だ。その姿を見つけた民衆に捕まってしまうのは無理ない。
そして。
「リディル殿!」
リディルの姿に気付いた兵士たちの声に、民衆も気付く。
「まあ、あの子があの精霊士さん?」
「ほお~」
フェイレイとリディルの周りには、どんどん人が集まってくる。
「リディル殿、貴殿の精霊召還術も素晴らしかった! 剣士殿とあんなに距離があって、完璧にサポートされている」
「精霊を操るには、彼らの心を深く知らなければならないとか。どのようにして心を通わせておられるのだ?」
フェイレイと同じ、最年少で精霊士養成学校を卒業し、彼とパーティを組むリディルもこの国では有名だった。