Faylay~しあわせの魔法
それを見送り、フェイレイもアリアに笑顔を向ける。
「じゃ、行って来る!」
そう言ってアリアに背を向け、走り出そうとすると。
「フェイレイ」
すぐに声をかけられ、立ち止まって振り返った。
「な……」
何? と訊こうとしたところで、ふわりと包み込まれる。
アリアはフェイレイの首に腕を回し、いつの間にかこの腕の中には収まりきらなくなってしまった息子を、ありったけの想いを込めて抱きしめた。
「必ず生き延びろ」
少しだけ、喉の奥に詰まった声だ。
「……母さんも」
アリアの想いを受け止め、フェイレイも軽く抱きしめ返した。
そしてすぐに離れ、ヴァンガードの後を追って飛行艇に乗り込む。
その直後、飛行艇は空へ飛び立っていった。
向かうは星府軍の無敵艦隊を率いる、巨大戦艦『ティル・ジーア』。
「じゃ、行って来る!」
そう言ってアリアに背を向け、走り出そうとすると。
「フェイレイ」
すぐに声をかけられ、立ち止まって振り返った。
「な……」
何? と訊こうとしたところで、ふわりと包み込まれる。
アリアはフェイレイの首に腕を回し、いつの間にかこの腕の中には収まりきらなくなってしまった息子を、ありったけの想いを込めて抱きしめた。
「必ず生き延びろ」
少しだけ、喉の奥に詰まった声だ。
「……母さんも」
アリアの想いを受け止め、フェイレイも軽く抱きしめ返した。
そしてすぐに離れ、ヴァンガードの後を追って飛行艇に乗り込む。
その直後、飛行艇は空へ飛び立っていった。
向かうは星府軍の無敵艦隊を率いる、巨大戦艦『ティル・ジーア』。