Faylay~しあわせの魔法
「ヴァン!」
「大丈夫ですから、自分の心配を!」
ヴァンガードは仕方なく防壁弾を使う。
自分の真上に発射すると、薄い光のベールがヴァンガードを包み込んだ。それは剣士たちの剣を弾く。
だが、これも僅かな時間しか持たない。その間に弾を魔銃に込め、いつ防壁が崩れてもいいように構えた。
一方フェイレイは、5人の剣士を相手にどうにもならなくなっていた。
「駄目だ、これじゃ」
剣の柄にグッと力を篭めると、カシャ、と軽い音をたてて柄がもうひとつ飛び出した。
それを右手に掴むと、一気に引き抜く。一本だった剣が二本に分裂したのだ。
細身に変形した剣を両手に持ち、左右、前後から責めてくる剣士たちの攻撃を、舞うように回転しながら防ぐ。
そうしながら1人の剣士の足に蹴りを入れて倒すと、一方の剣を別の剣士の剣と交差させながら、倒した剣士の顎を蹴り上げた。
そのまま片足でくるりと回転し、ひとりの剣士の腹に蹴りを入れながら、両手の剣を振り、2人いっぺんに吹き飛ばす。
最後の1人とは片手で鍔迫り合いしながら、片方の剣を腹に叩き込んで倒した。
「ヴァン!」
振り返ると、ヴァンガードの防壁がちょうど崩れたところだった。
至近距離から撃ったことで1人は吹っ飛んだが、あとの2人はヴァンガードに剣を振り落とす。
「大丈夫ですから、自分の心配を!」
ヴァンガードは仕方なく防壁弾を使う。
自分の真上に発射すると、薄い光のベールがヴァンガードを包み込んだ。それは剣士たちの剣を弾く。
だが、これも僅かな時間しか持たない。その間に弾を魔銃に込め、いつ防壁が崩れてもいいように構えた。
一方フェイレイは、5人の剣士を相手にどうにもならなくなっていた。
「駄目だ、これじゃ」
剣の柄にグッと力を篭めると、カシャ、と軽い音をたてて柄がもうひとつ飛び出した。
それを右手に掴むと、一気に引き抜く。一本だった剣が二本に分裂したのだ。
細身に変形した剣を両手に持ち、左右、前後から責めてくる剣士たちの攻撃を、舞うように回転しながら防ぐ。
そうしながら1人の剣士の足に蹴りを入れて倒すと、一方の剣を別の剣士の剣と交差させながら、倒した剣士の顎を蹴り上げた。
そのまま片足でくるりと回転し、ひとりの剣士の腹に蹴りを入れながら、両手の剣を振り、2人いっぺんに吹き飛ばす。
最後の1人とは片手で鍔迫り合いしながら、片方の剣を腹に叩き込んで倒した。
「ヴァン!」
振り返ると、ヴァンガードの防壁がちょうど崩れたところだった。
至近距離から撃ったことで1人は吹っ飛んだが、あとの2人はヴァンガードに剣を振り落とす。