Faylay~しあわせの魔法
「……はい?」

フルネームで呼ばれたことに、フェイレイは首を傾げながらも返事をした。

するとイライザが安堵の溜息を漏らした。

「なんだ、お前か。勇者の末裔は」

「……え!?」

「グリフィノー。古い言葉で『グリフィンの血』。お前が受け継いでいるのだろう? その名前を」


フェイレイはしばらく目を丸くしたまま固まっていたが。

やがて、本当に客室を吹き飛ばしそうなほどの叫び声を上げた。






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