Faylay~しあわせの魔法
それを筆頭に、海賊たちが次々と抜刀する。中には重火器を構える者もいた。
「こいつらは俺たちに任せな。お前さんたちは一直線に皇宮へ向かえ。リディル様はきっとそこにいる」
「だけど!」
この数相手では無理だと、フェイレイをはじめ、ヴァンガードもローズマリーも先へ進もうとはしない。
その一瞬の躊躇いのうちに、魔族たちが飛び掛ってきた。
それこそ雨のように空から襲い掛かってくる。
「撃てえええー!」
海賊たちが肩に担いでいるロケットランチャーが一斉に火を噴く。
それは自分たちに飛び掛ってこようとする魔族たちを勢い良く吹き飛ばし、また高い建物の最上階を狙い、そこで待機している魔族ごと吹き飛ばした。
それでも砲撃を掻い潜って降りてきた魔族は、海賊たちの喉もとに喰らいつく。
「ぎゃあああああっ」
あちこちから聞こえてくる悲鳴。
それを助けようと、ヴァンガードが通常弾を連射モードで撃ち込み、ローズマリーが拳を振るい、フェイレイが剣を薙ぐ。
「おめぇら! 『勇者』様に余計な仕事さすんじゃねぇ!」
「おおお!」
キャプテン・ブラッディの声に、海賊たちも声を張り上げ、士気を上げる。それでも魔族の大群に押されるのを見て、ブラッディは更に怒鳴った。
「俺たちは海賊だ! 海で死ぬならともかく、陸でくたばるんじゃねぇぞ!」
「おおおおっ!」
それが海賊としての誇りだと言わんばかりに、海賊たちは腕を振り上げた。
皮膚を、肉を食いちぎられても倒れることなく、自分たちの信じる『船長』のために戦った。
「こいつらは俺たちに任せな。お前さんたちは一直線に皇宮へ向かえ。リディル様はきっとそこにいる」
「だけど!」
この数相手では無理だと、フェイレイをはじめ、ヴァンガードもローズマリーも先へ進もうとはしない。
その一瞬の躊躇いのうちに、魔族たちが飛び掛ってきた。
それこそ雨のように空から襲い掛かってくる。
「撃てえええー!」
海賊たちが肩に担いでいるロケットランチャーが一斉に火を噴く。
それは自分たちに飛び掛ってこようとする魔族たちを勢い良く吹き飛ばし、また高い建物の最上階を狙い、そこで待機している魔族ごと吹き飛ばした。
それでも砲撃を掻い潜って降りてきた魔族は、海賊たちの喉もとに喰らいつく。
「ぎゃあああああっ」
あちこちから聞こえてくる悲鳴。
それを助けようと、ヴァンガードが通常弾を連射モードで撃ち込み、ローズマリーが拳を振るい、フェイレイが剣を薙ぐ。
「おめぇら! 『勇者』様に余計な仕事さすんじゃねぇ!」
「おおお!」
キャプテン・ブラッディの声に、海賊たちも声を張り上げ、士気を上げる。それでも魔族の大群に押されるのを見て、ブラッディは更に怒鳴った。
「俺たちは海賊だ! 海で死ぬならともかく、陸でくたばるんじゃねぇぞ!」
「おおおおっ!」
それが海賊としての誇りだと言わんばかりに、海賊たちは腕を振り上げた。
皮膚を、肉を食いちぎられても倒れることなく、自分たちの信じる『船長』のために戦った。