不良男子の獲物?!
あたしは仕方ないからクラスに入った。
不良は教室の後ろにたまってる。
なんか増えてるよね?5人もいるし。
あたしは自分の席についた。
1席って嫌だけど、窓際ってゆーのは唯一いいこと。
3組の窓からは宝華高校のグラウンドが見渡せた。
今日は入学式だから部活はやってないのかな。
グラウンドにはサッカーゴール、野球のネット、テニスコートなどがあった。
普段はきっと部活してるんだ。
グラウンドの横には、体育館がある。
バスケとかバレーとかあるんだろうなあ、、。
部活とか考えてなかったんだっけ。
そう思って教室の中を見渡してみた。
はじめて見る顔ばかり。
そりゃそうだ。
しばらく見ていると、1人で席に座っている女の子を発見した。
だいたい真ん中くらいの席だから、た行かな?
その子は緊張しているのか、何もせずにじっと座っていた。
これはもしかして、、。
あたしと同じ状況なんじゃ??
よし、声かけてみよう!!!!
「あの、、、。」
「は、はいっ」
その子はびっくりしたのか、あがった声で返事した。
「もしかして、、知り合いいない?」
「あ、はい、、。そうなんです、、。もしかしてあなたも?」
可愛い子だなあ。。
透き通るようなキレイな肌に、大きな丸い目。
髪の毛は肩よりも少し長めかな?
ゆるく二つに結んでいる。
めっちゃモテそう・・・。
女の子オーラめっちゃ出てるし・・・。
「良かったら、友達にならない??」
「えっ、本当に?!」
その子はすごく嬉しそうに笑った。えくぼが可愛い。
「あたし、天野沙紀っていうんだ。1席だから一番前の窓際だよ」
あたしは自分の席を指さして軽く自己紹介した。
「あたしは豊川夏佳。転校してきたから友達いないんだよね。」
夏佳ちゃんかあ。可愛い名前だな。
これで友達できた♪高校生活エンジョイできそうだなーーっ
その時、チャイムがなった。