ぼくはくま。
まっすぐに僕を見るレイルさん。
この人、僕の願いを聞いてって……ん?
『ま…魔法使い!?』
『そんな驚かなくても!』
『いや、普通驚くと思いますよ?』
『とにかく!私は君の願いを叶えに来たんだよ!』
叶えにきた…って本当なのかなぁ…?
そう思ってるとレイルさんはステッキを二、三回くるくると回して小さく溜め息をついた。
『…信じてませんね?まぁ、無理はありませんが』
かつかつ、と歩くレイルさんは僕の前まで来て座り込んだ。