サイドにプリンス⌒☆
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「あ~…しんど」
「亜姫?帰ったの?」
「うん。今ぁ…」
「そう。じゃあ、京平君よんできて」
え……?
あたしはリビングに入ってみた。
トンカツの匂い。
しかも机に並べられている皿の数がやけに多い。
イコール
「京ちゃんのとこと一緒に食べるの?」
「そうよー。ほんとは暎斗に行かせたかったんだけど行ってくれないし。亜姫が帰ってきてくれて丁度良かったわ」
暎斗(アキト)はあたしの年子の弟。
靴がないからどうやらバスケをしに行ったらしい。
「さんきゅー暎斗!!」
あたしはガッツポーズをしてベランダに出た。
「亜姫っ!!ベランダからは駄目!!」
「はいはーい…」