サイドにプリンス⌒☆
・京ちゃんの出会い
いつも使う駅に、あたしと京ちゃんはついた。
あたしの中学は駅を3つ越えたらすぐ近くだけど、京ちゃんの行く北高は、それより手前。
だから今のうちに
電車内で密着できるように………
―――ドンッ―――
「いた…」
「亜姫!!前見て歩け!」
「ごめん…あ、すみません、大丈夫ですか?」
あたしがぶつかった人は、ホームに倒れ込んでいた。
「わ…ど、どうしよ…救急車…救急車いるよね!?」
するとその人が起き上がって
「大丈夫だよ。あなたこそ、怪我は大丈夫?私はドジだから転んだだけだから」
その人は
栗色の髪でボブの緩い感じで、凄く優しそうで明るそう。
服は…………つか、
「北高生!?」
「はい!新入生です!!」
あたしに向かってVサインをした。この人が着てるのは間違いなく北高の制服。
「あ、そっちの人も北高の…」
「初めまして、山門 京平です。俺も新入生」
「私は栗本 柚衣(クリモト-ユズイ)。よろしくー」
……何、仲良くしましょー☆
みたいな感じになってんの!?
てか、あたし、置いてけぼりっすか!?