サイドにプリンス⌒☆
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「――だったんですよぉ」
「あら、まぁ…」
「そちらも大変ね…」
「なぁ、幹ぃ、俺なスリーポイント出来るようになったんだぜ」
「おっ、さすが暎斗やなぁ」
「また教えてくれよ!!京平のヤロー、野球ばっかでバスケに興味ゼロなんだぜ」
「暎斗くん!!京ちゃんを責めないで!!」
「ゆ…友紀ちゃん…」
「暎斗くんなんか、だぁーい嫌い」
「友紀ちゃぁん…」
(…………)
和やかな雰囲気が漂う部屋。
まさか…幹と友紀ちゃんという幼なじみがいたなんて…
じゃあ何であたしは覚えてないの?
「あら、友紀ちゃんは相変わらず京平君の事が好きねぇ」
(ん…?)
「ゆ、友紀ちゃん、京ちゃんの事が好きだったの?」
「《好きだった》じゃなくて今も《好き》なのよ」
う…なんか友紀ちゃんが冷たい…
「だって、お兄ちゃんと亜姫は2人で、ずぅっと遊んでたんだもん。
だから私は京ちゃんのところへ行ってたの。
なぜか暎斗くんもついてきたけど」
い…いつの間にか《亜姫ちゃん》から《亜姫》になってるし。
「そういえば、うちの京平を最初に《京ちゃん》って言い始めたのは友紀ちゃんだったわね」
「ホンマや。友紀は毎日毎日『京ちゃん、京ちゃん』って言ってたもんな」
「いいでしょー?だってぇ、私と京ちゃんはフィアンセだもん」
「ゆ…友紀ちゃん…∑」
「何?私、京ちゃんみたいな年上のカッコいい人が良いの」
「俺だって友紀ちゃんより年上…」
「1つだけね。京ちゃんはもっと大人だもん」
「友紀、暎斗が可哀想だろ」
「ほら、京ちゃんは優しい★」
もしかして…ライバル登場!?