また君に恋をする。
「男買うの、いつもなの?」


「え?ううん、はじめて。ついでにホストクラブもはじめて。一週間前彼氏に振られて…。白状しちゃうとソイツがアタシのはじめての彼氏」

一週間前…。
ちょうどあの日。
俺がハルに出逢った日。

「六年だよ?結婚の約束までしてたくせに新しく好きな人が出来た、って簡単にアタシを捨てやがった」

笑いながらハルは言った。
笑いながら。
でも確かに、ハルの目には涙が溜まっていた。


「ほんとは…アンタ買うつもりなんかなかった。なんかもう、ヤケクソ。アタシの人生どーにでもなっちゃえ、みたいな」

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