また君に恋をする。

もうアンタに会うことはない。

目が覚める。

と、横にはハルが俺を見つめていた。


「…おはよ、レオ」
「はよ」


「ね、今気づいたんだけどレオの瞳って青いんだね」


「あ?ああ…。変だろ」

「どうして?凄く綺麗」


ハルは俺の瞳を覗き込んでくる。


「うっぜ!」
俺は笑った。

「ウザイとは何よ~」
ハルはブスッとむくれる。


「…レオ」

「ん?」

「昨日はありがと。お金…いくら払えばいい…?」

躊躇いながらもハルは聞いた。


「…いらねぇ。」

「え?」

「金なんかいらねぇ。昨日はやりてぇからやっただけだ」

俺は何故かこの時、金なんかいらないと思った。
そんなことを言ってくるハルに苛立ちさえ覚えた。

< 13 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop