また君に恋をする。
「先生綺麗~。彼氏いるんですかぁ?」


クラスにひとりはいるような馬鹿な男子が手を挙げて質問した。


「残念ながら一週間前に振られちゃいました~」


頭をかきながらハルは言った。


俺は思い切って手を挙げて言った。


「……先生は月がスキなんですか?」

言いながら初めて出逢ったときのことを思い出していた。


ハルは俺を見ると、驚いて俺を見つめた。


「…スキ…です」
ハルは答えた。

それからのホームルーム中、ずっとハルの視線を感じていた。


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